脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第二章:脳の発達(個体発生)、二段階の成熟 6)神経回路(ネットワーク) 6-1)大脳皮質と神経回路

6)神経回路(ネットワーク)

6-1)大脳皮質と神経回路
神経回路とは、個々の神経細胞が軸索を伸ばし、他の多くの神経細胞シナプスを介して結合した、神経細胞の集合体である。
大脳皮質には、80個程度の神経細胞で構成されるミニ円柱(コラム)構造(神経回路)が無数にある。そしてそれが神経回路の最小単位(構成要素)(局所神経回路)として働く。しかもその最小単位である局所神経回路が多数横へと並列的に存在する。それが階層構造を成して、小規模な神経回路を統合しながら、大規模な神経回路網を形成して行く。
神経細胞100~180億個(平均値140億)により構成される大脳皮質では、そのようにして神経回路が作られている。何だかスーパーコンピュータを連想させる光景である。
注)スーパーコンピュータは、複数の演算を一度に行うプロセッサを採用しているので、システムの中に数十個から数十万のプロセッサを搭載し計算を同時並行で実行する。
注)「第一章1)階層構造」セクションを参照されたし。

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