脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第二章:脳の発達(個体発生)、二段階の成熟 6)神経回路(ネットワーク) 神経回路の形成と成長発達

神経回路の形成と成長発達
6-3)神経回路の形成とは
神経回路の形成とは、神経細胞同士のシナプス(接続部)形成であり、それは神経細胞の組織化(集団化)でもある。なお、シナプスとは、(神経)情報を出力(発信)する側と入力(受信)される側の間に形成された、情報伝達のための接触(結節)装置である。つまり、神経細胞同士がシナプスを介して相互に間接的に結合する。
比喩的に言えば、神経細胞軸索は電柱に張られてある電線で、シナプスは各家庭に入り込む際の接続装置。電力を送る側の電柱段階の線(軸索)と家庭をつないでいるのが、電力を受ける側の引込線(シナプス)。その引込線とつながるのが、神経細胞の受信側配線である樹状突起である。この樹状突起は、一つの神経細胞から何百何千何万と出ている。一が何百とも何千ともいえる数で分配される。

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