脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第二章:脳の発達(個体発生)、二段階の成熟 6)神経回路(ネットワーク) 6-5)神経回路の成長

6-5)神経回路の成長
成人に達すると、1個の神経細胞は、シナプスを介して、平均的には他の1,000個の神経細胞とつながりを持つようになる。
今成人(20歳)のシナプス形成を基準として考え、それを100%とする。3歳頃は、外世界での経験をそのまま取り込む模倣によるシナプス形成期であり、自分という核(大規模神経回路網)が形成されて自我が目覚める、生み出される。その頃は既におおよそその60%が形成されている。
3歳を過ぎると徐々に減少しながらも、6歳頃(小学校入学時)にはおおよそその80%のシナプスが形成されている。
さらに、成人への折り返し地点10歳頃には95%以上のシナプスが形成されている。このシナプス形成=神経回路の形成である。

脳科学の教科書 神経編 (岩波ジュニア新書)

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  • 発売日: 2011/04/21
  • メディア: 新書