8-2-5)聴覚
聴覚は、耳の感覚器官は、形(構造)としては、妊娠2ヶ月半までに形成される。つまり、視覚器官よりも早く機能し始める。更に神経が出来上がり、次に脳に情報が伝達される機能をもつのは胎生5ヶ月~6ヶ月後となる。つまり、その頃から胎児には骨伝導で、母親の心臓の音や身体を流れる血液の音などが聞こえ始める。その後、誕生後数週間から数ヶ月で急速に発達する。生後半年前後で聴覚能力は成人並に達する。
注)音の振動が頭蓋骨を伝わり直接聴覚神経に伝わる方式を、骨伝導という。
8-2-6)視覚経路
視覚情報(例えば、朝顔)は、目の網膜を通って、いくつかの中継地点(視床など)を経た後、大脳皮質後頭葉の視覚野で花模様が再構成(形状を知る)される。その次に、側頭葉の側頭連合野がそれを朝顔だと認識する(意味を知る)。後頭葉視覚野で再構成された朝顔は感覚段階だが、側頭連合野での朝顔だとの認識(知覚)は、意識できる知識である。ところで、大脳新皮質第一次視覚野が視覚情報を処理し始めるのは、生後1ヶ月半頃からである。
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