脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第一章:階層構造、脳の階層性(系統発生) 3-0)脳の階層構造的進化 脳部位の機能的区分 大脳の機能的区分 3-0-4)大脳は、機能的には、新皮質系、辺縁系、基底核系の3つに分けられる 3-0-4-2)大脳辺縁系

3-0-4-2)大脳辺縁系
魚類ではすでに大脳辺縁系の片鱗が見られる。大脳辺縁系は、大脳基底核の上に覆いかぶさるように存在する。
大脳辺縁系は、古皮質(海馬、脳弓、歯状回)、旧皮質(嗅葉、梨状葉)、中間皮質(帯状回、海馬回)、皮質下核(扁桃体、中隔、乳頭体)の総称である。
大脳辺縁系は、本能行動や情動に深く関わっている。情動の発信や、その情動をもとにして、運動系(外向)や自律系(内向)を統合した本能行動を支配する。その中心にあるのが、扁桃体である。
情動というのは、本能的欲求が満たされたか否かによって起こる快不快とその発展形である。だから、本能的欲求(欠乏感)と情動(判断)と本能的行動(行動)とは互いに密接に繋がっている。

大人のための図鑑 脳と心のしくみ

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  • 発売日: 2015/09/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)