脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

2022-01-19から1日間の記事一覧

第三章:情報(知)の発達と階層性 8)感覚 8-8-3)意識は心を上下する

8-8-3)意識は心を上下する 例えば、催眠は、意識を潜在意識段階に誘導する。普段の目覚めた意識では、到達し得ない深みにまで降りることを可能にする。このように意識は、心の中を上下する。睡眠時や瞑想時や催眠時には、覚醒時よりも意識レベルは下がってい…

第三章:情報(知)の発達と階層性 8)感覚 8-8-2)純粋経験とは

8-8-2)純粋経験とは つまり、純粋経験とは、感覚情報を受信した刹那の経験である。そこから、様々な細工、思想、思慮分別、考え、判断を次から次へと加えている。特に現代では、社会的な成功を勝ち取るためには、感覚情報を高度に加工する必要がある。 しか…

第三章:情報(知)の発達と階層性 8)感覚 純粋経験 8-8-1)善の研究、西田幾多郎

純粋経験 8-8-1)善の研究、西田幾多郎 哲学者西田幾多郎が、自らの参禅体験に基づいて書いた、著書「善の研究」の中で、「純粋経験」をこう語っている。少々長いがそこから引用する。 「經驗するといふのは事實其儘に知るの意である。全く自己の細工を棄てゝ、事…

第三章:情報(知)の発達と階層性 8)感覚 8-7-2)宇宙はトーナメント形式

8-7-2)宇宙はトーナメント形式 脳は、情報を自動的に分析し、整理整頓して体系的に分類した上で統合する機能がある。それを自己組織化機能と呼ぶ。脳内に取り込まれた情報は、階層構造的に体系化される、宇宙の基本原理に従って。生物が進化して、脳の構造が…

第三章:情報(知)の発達と階層性 8)感覚 夢 8-7-1)瞑想と夢見

夢 8-7-1)瞑想と夢見 瞑想の項で、眠ることで、視床を介しての感覚情報が大脳新皮質にほとんど入って来ない、オフライン状態になる、と述べた。そのことによって、意識による大脳新皮質(前頭連合野)からのトップダウン活動がなくなる。従って、ボトムアップ…