脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第一章:階層構造、脳の階層性(系統発生) 3-0)脳の階層構造的進化 脳部位の機能的区分 大脳の機能的区分 四種類の情報処理3-0-6-4)知性

3-0-6-4)知性
知性は、知識であり、ある事項について知っていることである。つまり、断片的知識を知っていることである。
感情が色濃くまとわり付いている知性(経験的情報)を、コンプレックス(何らかの感情によって、感情を核として統合されている心的内容の集まり)と呼ぶ。フロントやユングは、このコンプレックスを扱った。コンプレックスが、冷静な判断を誤らせ、個人を社会を揺さぶる事件を起こすことがある。
社会生活を上手く送るために冷静な知性は、必要不可欠である。知性から感情を解き放す作業が必要である。その作業として、瞑想や心理療法などがある。
注)感情が不必要だとは全く思わない。ただ、知性と感情を一旦分離して、適期に使い分けられる余裕が必要であると感じる。
感情がまとわり付いた情(周囲の状況に対する主観的価値判断、扁桃体)から、純粋な知(意味記憶大脳新皮質)へと高めなければならない。高度な学問は、感情とは無縁の冷静な科学的知で成り立つ。現代はますます感情を克服することを要求している。そういう時代に入っている。