脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第一章:階層構造、脳の階層性(系統発生) 3-0)脳の階層構造的進化 脳部位の機能的区分 大脳の機能的区分 四種類の情報処理3-0-6-3)感情から知性へ

3-0-6-3)感情から知性へ
身体内部では、五感や体全体の様々な神経や諸器官からの情報がどんどんと絶え間無く心(脳)になだれ込んで来る。その刻々となだれ込む全情報を取捨選択し秩序化しなければ、たちどころに情報に溺れてしまう。溢れ来る感覚情報に押し流されて立ち往生ですらなく溺れ死ね。
その洪水を正常化させる第一関門が視床の感覚情報の関所化である。
第二関門が感覚情報の一本化、つまり感情化(感情という名の統一統合、ないし情報の優先順位付け)である。
感情は、自分本位(生存競争)である。だがしかし、各自が自分本位では社会集団を維持できない。例えば、秋刀魚やいわしのような単なる群れを形成するだけだはなく、有機的なつながりを持つ集団を形成する人間にとって、社会とは、個人個人が生きていく「環境」である。つまり、個人と社会は共に支え合う(フィードバックし合う)関係である。となれば、更に次の関門は、より良き環境を育てて行く為には、よりよき社会人を育てて行く、そしてよりよき社会生活を送るための方策(教育)の提示である。その解答が知性(共有情報)であった。

Newton 「脳」研究の今

Newton 「脳」研究の今