脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第一章:階層構造、脳の階層性(系統発生) 2)脳の重さ(と知能) 2-1-1)新生児と大人の脳の比較

2)脳の重さ(と知能)

2-1-1)新生児と大人の脳の比較
ここからはしばらく、否、かなり長く脳の話が続くので、頑張ってお付き合いのほどよろしく。ということで、まず最初は、脳の重さについて。
人の脳の重さは、生まれたての新生児で約400g、成人で約1,400g(1,200~1,600g)といわれる。つまり、新生児から大人になるまでに、脳は約3倍半重くなる。新生児の身長は、50cm弱で、成人の身長は160cm~170cmとすれば、約3倍半弱伸びる。脳重と身長は、同じくらいの割合で伸びる。
だが、新生児の体重を3kgとすれば、成人(60kgと仮定)に達するには約20倍にも成長することになる。1個の受精卵が、母体内で、約2兆個にまで細胞分裂を繰り返して、新生児が誕生する。誕生後も細胞は分裂をどんどん繰り返し、成人では約37兆個にまで増加する。2兆個が37兆個にまで増えるのならばその体重の増加振りも納得である。

イヌは何を考えているか 脳科学が明らかにする動物の気持ち

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  • 作者:Gregory Berns
  • 発売日: 2020/08/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)