2)脳の重さ
2-4)神経細胞の減少
つらいことではあるが、加齢とともに神経細胞の数は死滅によって減少するし、個々の細胞自体も小さくなる。ということで、脳は徐々に徐々に縮んで行く。脳の重さが知能に関係しないといったように、軽くなったからと言って、直ちに知能が低下するとは限らない。
というのは、第二章で詳しく述べるが、神経細胞どうしをつなぐネットワーク(神経回路)を増やすことで、あるいは、新しくネットワークを組み立てることで、あるいは、神経細胞どうしのネットワークを結び直すことで、何歳に成っても、脳の機能は発達することはできる。
つまり、量は減っても、質を高めることで、維持し成長発達できる。だがしかし、そのためには、挑戦し続ける意欲が必要不可欠である。
もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」 (ブルーバックス)
- 作者:R・ダグラス・フィールズ
- 発売日: 2018/04/18
- メディア: 新書