3-3-4-3)帯状回後部
例えば、認知課題において、欲求、意欲が継続する中で、つまり、結果次第で報酬(金銭、食べ物、報酬など)が得られる状況で、しかも報酬は仕事終了後の場合には、帯状回後部は活性化(門戸開放)したままになる。
帯状回は、注意の配分、再配分や、注意の方向(内向き、外向き)、広さ(狭い、広い)に関わる。つまり、大脳新皮質の各脳部位の働きに応じて、必要な方面(外的感覚情報、海馬、側頭葉などなど)へと注意を切り替える、入り切りスイッチの役割を担う。
その内で、帯状回後部は、自己の履歴で回想する、親しい人々を思い出す時に活性化する。ここから認知(知的作業)と情動(報酬が得られるかも)のインターフェイス(接続機能)として働くと、読み取れる。
注)帯状回=帯状皮質。前帯状回=帯状回前部=前部帯状回。