脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第二章:脳の発達(個体発生)、二段階の成熟 5)髄鞘化(ミエリン化) 脳部位や機能別髄鞘化の進行

5-9-2)随意運動に関連する主要な脳領域は、大脳新皮質だけではなく、小脳、それと大脳基底核である。とは言っても、小脳と基底核は無意識的に作動するが。
なお随意とは、自分の意志に従って、ということである。随意運動は、必ずしも外的な感覚刺激要因によらず、手や足(特に手指)に加え、顔面筋や眼球など体のさまざまな部分を、自らの意思によって自在に動かすことによって、自らの意図する行動の目的を達成する。
注)随意と不随意とを繋ぐ、逆から言えば、隔てる役割を担うのが、帯状回である。つまり、随意は、大脳新皮質、特に前頭葉である。
なお、「3-1)下位脳部位(脳幹)」のセクションで述べたが、筋肉には、手足の筋肉のように、自分の意志で動かすことのできる筋肉と、内臓にある心臓や胃腸の筋肉のように自分の意志では自由に動かせない筋肉とがある。