脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第三章:情報(知)の発達と階層性 8)感覚 8-6-4)ミラーニューロンの活性化

8-6-4)ミラーニューロンの活性化
他者への共感に関連する部分である側頭頭頂接合部(ミラーニューロン)が大きく活性化する。この領域は、自他の区別や心の理論(他者の心を類推し、理解する能力、4歳後半から5歳で獲得する)と関わる役割を担っている。
8-6-5)GABAの分泌を促進
脳内でしか作れない、抑制系の神経伝達物質、脳内鎮静物質GABAは、ストレスを和らげたり、興奮した神経を落ち着かせたりする。
瞑想は、そのGABAの分泌を促すそうである。GABAは睡眠中に体内で合成されることから、(これは私の単なる推測の域を出ないが)瞑想が睡眠と同じ状態になる結果、(瞑想中の脳は、睡眠中の脳とよく似ているという記事を見かけた)GABAが分泌され、興奮した神経が鎮まり脳の雑念が静かになっていくのだと思う。
注)抑制系、抑制性神経(細胞)は、情報伝達を停止させる方向に働く。逆に、(アセチルコリンノルアドレナリンドーパミンセロトニングルタミン酸など)興奮系、興奮性神経(細胞)は、情報伝達を活性化させる方向に働く。

ミラーニューロンと“心の理論”

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言語と思考を生む脳 (シリーズ脳科学 3)

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脳には妙なクセがある (新潮文庫)

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