(3)象徴機能(イメージ)を使って遊ぶことができるようになる。本物の自動車から積木を自動車と見立て、更には、頭の中での視覚的イメージに置き換えていく。このように実際のものが目の前になくても、感覚情報で構成されたイメージ(心像)を心の中に再現して、いつでもどこでも利用するようになる。その結果、外にある感覚(時間と空間に縛られた)世界を離れる、つまり、それ以前には縛られていた現実の時間と空間を超越する。例えば、去年の北海道旅行を今大阪で思い浮かべられるようになる。脳は時間と空間を再現する。
それの開始時期は次の機能が成長することにかかっている。一次感覚野は、全体まるごとを受け取って細分化した上で個別に分析する。次の二次感覚野は、それらの個別情報を受け取り詳細に分析する。この二次感覚野が髄鞘化されるのが生後3ヶ月を過ぎてからである。このようにして、外にある物が脳内に取り込まれて行く。