脳の階層構造的発生成長成熟

脳と心(情報)の並行する発達順序

第三章:情報(知)の発達と階層性 9)情動、感情、情緒 感情の成長 

感情の成長
9-6)誕生時には、身体感覚的な、満足(快)、苦痛(不快)だけであり、反応も、様々な感覚情報への刹那的な個別的機械的反射のみであった。つまり、反応は、身体内外から来る快不快の感覚への都度都度の反応に過ぎなかった。
だが、自我という(心の中を取りまとめる)核(扁桃体)ができたことで、第一反抗期(自分でする期)が始まる。自我を判断拠点として、対象物や親や周りの人や物との関わりから生まれる反応(あるいは模倣)としての感情(社会性を含んだ情動)へと移行する。感情は、心の視野の広がりとともに、また認知的な脳部位の発達とともに、更には社会的人間関係の広がりとともに、それらが手を携えてどんどんと分化し豊かになる。
膨らんだ自我が徐々に弱まって来た時点で、感情は、更に更に豊かな情緒が主役へと取って代わる。